年配の患者さん宅へ訪問の際に、よくやってもらう簡単な運動を紹介します。
『前踏みステップ運動』、今思いつきで名付けた運動ですが、
→立って片足を前に出します。
→前に出した足の踵をつけたまま、音を立てて、足裏から・つま先まで畳や床に叩きつけます。
→この踏み出し動作を、音を出し続けながら最低30回繰り返します。
若い人であれば、難なくできる動作の繰り返しですが、高齢者になると30回にたどり着く前に、音が出なくなる人がほとんどです。もしも、40代ぐらいで、途中から音が出なくなってしまう場合、下肢の筋力が相当衰えていると考えていいと思います。
歩く時に、前足が上がりにくくなることを体力・筋力の衰えと思いがちですが、実は踏ん張る足の力が結構重要になってきます。『前足ステップ運動』で、音を出し続けるためには、筋力だけではなく柔軟性なども必要になってきますが、試しに30回、繰り返してみて下さい。