呼吸ケアと腰痛、何の関連性も浮かばないかと思いますが、実は呼吸の習慣が腰痛を引き起こしていることがあります。それは、反り腰の姿勢が原因で腰痛になっている時です。
息を吐く習慣が身についていない場合、仕事で頑張ろうとする時、集中して何かに取り組む時、無意識のうちに、息を吸ったり止めたりしながら作業をこなしてしまいます。知らず知らず息を吸い過ぎるクセが身についていると、呼吸が浅くなり、胸(胸腔)に空気が溜まりやすくなってしまいます。空気が溜まっていると、吸える空気の量は少なくなり、呼吸をするために息を吸う回数で補います。その息を吸い過ぎる習慣で、肋骨は上、外、前方向に動いてく。そのことにより、肋骨が開いてしまっている形が常態化してしまうのです。
肋骨が開いたままの状態で動き続ける。そのことが、反り腰の姿勢を強め、腰痛を引き起こしてしまいます。呼吸ケアには、開いた肋骨を下げる(閉じる)ための施術があります。肋骨が下がった状態をキープすることが、反り腰を解消してくれるのです。
腰痛には「体幹トレーニング」と考えがちですが、その前に、息を吐いて肋骨を下げることを試してみてはいかがでしょうか。座りながらでもできるし、寝ながらでも簡単にできるトレーニングです。