オスグッド、正式名称は長いので省きますが、成長期の子供に起きやすい膝のスポーツ障害です。バスケットボールやサッカー、バレーボールなど、膝への負担が大きいスポーツで多くみられ、膝の皿の下の部分に炎症が起こり痛みが発生します。
成長期の子供の骨の発育が、周りの筋肉や腱の成長スピードより早い場合、バランスが悪くなって発症しやすいと考えられます。

まず必要な対応としては、休むということです。ジャンプして痛ければジャンプを減らす、走って痛ければ、走る量を減らしたり柔らかい地面で走る。さらに練習日数を減らすなどの対処が必要で、動けるからと痛みを抱えたまま同じ練習を繰りかえしては、症状は改善しません。

次に必要な対応としては、膝下に付着している大腿四頭筋の柔軟性の回復。さらに、膝の皿がスムーズに動くためのカラダのバランスの確認です。着地の時に身体を支える、お尻の中殿筋という筋肉が、成長した身体を支えられなくなると、膝が内側に入り膝の皿の動きが制限されてしまいます。片足着地の際に、膝が内側に入らないようにするための筋トレが必要です。

オスグッドの改善のためには、大腿四頭筋をシッカリ伸ばす。片足での着地動作を見て、股関節・膝・足首が正しい位置にあるかを確認し(スマホで動きを撮影して、スロー再生すると膝の動きが良くわかります)、必要な場合は筋トレをして、正しい動作に戻す。

それ以上に大事なのが、痛みがある場合は休むという選択です。子供のスポーツ障害に対する判断は、子供ではできません。目前の結果にとらわれず、子供の将来を考えた対応が親や指導者に求められます。

もし、スポーツをしている子供の膝の痛みがなかなか治らない、など気になる方は、気軽にご相談下さい。

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