災害は、ある日突然起こります。今回は、自分も経験した大地震について話してみようと思います。

1995年(平成7年)阪神淡路大震災を、当時住んでいた神戸市で経験しました。住んでいた地域が幸い岩盤の固い山沿いの地域だったということで、近所で建物の倒壊の被害などはありませんでした。出身が宮城県ということで、ある程度の地震の経験はありましたが、その時の揺れは全く別のものでした。住んでいたのは鉄筋のアパートでした。地震発生時、布団で寝ていましたが、最初に床下から突き上げられるようなもの凄い衝撃で飛び起きます。その後、立ち上がろうとしましたが、あまりの揺れの大きさに動くことはできませんでした。揺れ方を表現すると、自分の部屋を一つの箱に例えてみた時に、その箱を上下に、凄い勢いで揺すられているような感覚でした。その時、建物が崩れてしまうのではないかと天井を見上げていましたが、大きな揺れに何も出来ず、必死に踏ん張ることしかできませんでした。当時、海岸エリアの高層階のマンションの部屋の中で、ピアノが飛んだという話を聞いたことがあります。普通であれば考えられない状況ですが、当時の揺れを体感しているので、イメージすることができます。

2011年(平成23年)の東日本大震災で実家が被災した時の震度は6強だったと思います。その時は震源が離れていたので、揺れによる建物倒壊はなかったと記憶しています。直下型の震度6強以上の地震が起こると、地震だけで相当な被害が出てしまいます。地震は突然起きるので、その時間がいつ頃かによっても、状況はかなり変わってきます。多くの被害を出した阪神淡路大震災でしたが、発生時刻が早朝でなく昼間の時間だったら、さらに被害が大きかったと言えます。

いつどこで大きな地震が発生するかは誰にもわかりませんが、普段の生活の中で、もし、今いるここで地震が起きたらどうするべきか、時々意識してみることが、いざとなった時に、身を守る事に繋がると思います。毎年、震災が起きた時期に一瞬だけ防災意識が高まりますが、やはり今の時代を生きていくためには、それぞれがまさかの状況に備えておくことが必要だと思います。

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